インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。主に、冬の時期に流行し、38℃以上の高熱や喉の痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感などの症状が現れます。人に影響を及ぼすインフルエンザウイルスは、A型・B型・C型の3種類に区別されます。また、季節性インフルエンザ(A型、B型)のほか、鳥インフルエンザや豚インフルエンザなど動物から人へ感染するウイルスもあります。一度感染すると、その原因となるウイルスへの抵抗力が高まります。

感染経路

主に、空気中の飛沫感染によって感染します。咳やくしゃみによって空気中に拡散され、それを吸い込んで感染します。また、手指を介して感染することもあります。インフルエンザウイルスに感染すると、細胞内に侵入して感染を起こし体内で増殖します。

症状

38℃以上の高熱、頭痛、喉の痛み、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感、嘔吐、下痢などの症状が現れます。罹患者の年齢や免疫力などによって症状が異なります。風邪の症状に酷似していますが、それよりも強い症状が出ます。ウイルスの潜伏期間は、1~4日程度で、その後症状が現れて約1週間程で症状が回復します。

合併症

インフルエンザにかかると、高熱が長く続いたり合併症を引き起こしたりすることがあります。特に、妊婦の方やご高齢の方、小さいお子様、慢性疾患をお持ちの方、免疫力の低い方は合併症を起こすリスクが高いと言われています。主に、肺炎や脳炎、心筋炎、髄膜炎などが挙げられます。

治療

抗ウイルス薬の薬の使用

オセルタミビル経口薬(タミフル)やラニナミビル吸入薬(イナビル)など抗インフルエンザウイルス薬を用いて治療を行います。抗ウイルス薬を使用することで、強い症状を緩和でき、回復を早めることができます。

休養

しっかりと水分・栄養を摂り、安静に過ごし十分な休養をとることが大切です。

 

予防

インフルエンザは、普段の生活習慣や予防接種によって防ぐことができます。栄養バランスのとれた食事、運動習慣で免疫力を高めながら、マスクの装用、予防接種、咳エチケットによる予防が有効です。

予防接種

毎年、インフルエンザが流行する前にインフルエンザウイルスの予防接種を受けることで感染予防または重症化を予防できます。

ご予約は「24時間WEB予約」よりお取りください(電話でのご予約も可能です)。

接種費用は1回3,300円になります( 生後6か月以上で12歳までは2回接種します)。

各種助成も利用可能です。詳細はこちらを御覧ください。

手洗い

日頃からこまめに手洗いをすることで、インフルエンザウイルス感染を防ぐことができます。

マスクの着用

マスクを着用することで、インフルエンザウイルスの飛沫感染を防ぐことができます。

咳エチケットの実施

咳やくしゃみをする時は、マスクを装用するほか、タオルやハンカチなどで口、鼻を覆って空気中に飛沫を拡散させないことが大切です。

免疫力の維持

栄養バランスのとれた食事習慣や適度な運動習慣、良質の睡眠などで免疫力を高め、それを維持することが重要です。

助成(目黒区)

(目黒区)子どものインフルエンザ予防接種の費用助成

生後6ヶ月から高校3年生相当までの目黒区内在住者の方は、接種費用の一部助成を受けられます。乳幼児医療証または子ども医療証、母子健康手帳をご持参ください。予診票は当院にてお渡しします。詳しくは下記を御覧ください。

https://www.city.meguro.tokyo.jp/kansenshou/kenkoufukushi/yobousesshu/kodomo-influenza-josei.html#p6

(目黒区)高齢者インフルエンザ予防接種

目黒区に住所を有するかたのうち、次のいずれかに該当し、予防接種を希望するかたは助成対象となります(区が発行する予防接種予診票を持たずに接種を受けた場合、また、期間外に接種を受けた場合や2回目を希望する場合は全額自己負担となりますのでご注意ください。)。

・65歳以上のかた:昭和35年1月1日以前生まれのかた(令和6年10月2日から令和7年1月1日までの間に65歳の誕生日を迎えるかたは、誕生日の前日から接種が受けられます)

・60歳から64歳のかたで、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有するかた(これらの障害により身体障害者手帳1級相当のかた) 詳しくは下記を御覧ください。

https://www.city.meguro.tokyo.jp/kansenshou/kenkoufukushi/yobousesshu/kourei_influ_sessyu.html

まとめ

インフルエンザは冬の時期に流行するウイルス性感染症です。日頃の生活習慣や予防接種によって感染対策をとることができます。また、感染した場合は早めに医療機関を受診し、十分な休養をとることが大切です。