インフルエンザ予防投与

インフルエンザ予防投与とは?

インフルエンザ予防投与は、発症を防ぐために抗インフルエンザ薬を使用する方法です。インフルエンザに感染した方と接触した場合や、流行シーズンに感染リスクが高い状況で行われます。当院では、患者様の状況を鑑みて最適な薬を選択し、発症リスクを減らすサポートを行っています。

予防投与が適している方

以下のような方に予防投与をおすすめします。

・家族や同居者がインフルエンザに感染した場合

・医療機関や高齢者施設などで集団感染が発生している場合

・受験や旅行、重要なイベントを控えている方

・ワクチン接種が遅れている、または接種後の効果発現期間中の方

まずはご相談いただき、ご自身に適した対応を検討しましょう。

予防投与の方法

当院で採用している薬剤は以下の通りです。症状や生活スタイルに合わせて選択します。

・タミフルカプセル(10歳以上かつ体重37.5kg以上):7日間服用する経口薬です。

・イナビル吸入薬(10歳未満 1本、10歳以上 2本)。:一度の吸入で効果が持続するため、服薬の手間が少ないタイプです。

認可された予防薬ではありますが、保険適応ではなく、自費診療となりますのでご了承ください。

期待される効果

予防投与を行うことで、インフルエンザ発症のリスクを減らすことができます。特に、感染者との濃厚接触がある場合や、集団感染を防ぐ必要がある場合に効果を発揮します。なお、予防投与は感染を完全に防ぐものではありませんので、手洗いやマスク着用などの基本的な感染対策も併用してください。

安全性と注意点

抗インフルエンザ薬は安全性が高い薬剤ですが、次のような副作用が出ることがあります。

・タミフル:吐き気、頭痛、胃の不快感など

・イナビル:喉の違和感や軽い咳

これらの副作用が出た場合は、すぐに相談してください。また、妊娠中や授乳中の方、持病のある方は事前にお知らせください。

料金と予約方法

当院のインフルエンザ予防投与は自費診療となります。薬剤費は以下の通りです。

・タミフルカプセル(7日間):3,850円

・イナビル吸入薬(1本):3,850円

・イナビル吸入薬(2本):7,700円

加えて、診察料として3,300円がかかります。ご予約は必要ありませんので、直接ご来院の上、受付にてお申し付けください(保険証もしくはマイナ保険証の持参をおお願いします)。

よくあるご質問

Q1. ワクチンを接種していても予防投与は必要ですか?

ワクチンは重症化を防ぐ効果がありますが、感染そのものを防ぐ効果は限定的です。感染リスクが高い状況では予防投与をおすすめします。

Q2. 子どもや高齢者でも受けられますか?

年齢や体調に応じた薬を処方しますので、安心して受けていただけます。

Q3. イナビルとタミフルの違いは何ですか?

イナビルは吸入薬で、1回の使用で効果が続きます。一方、タミフルは経口薬で、7日間の服用が必要です。生活スタイルに合わせて選べます。